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エンジニアリングウッドとは?

木造住宅の構造材としてエンジニアリングウッドの人気が高まっています。普段の生活の中ではあまり聞きなれませんが、エンジニアリングウッドとはどういった特徴・種類がある建材なのでしょうか。今回はその種類や特徴などを詳しく紹介していきます。

■エンジニアリングウッドとは?

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エンジニアリングウッドは接着剤を用いて作られる木質系材料の総称として使われる呼び方で、加工工場にて製造された工業製品です。さまざまな種類があり、中でも集成材I型ビームLVL(構造用単板積層材)が有名です。

いずれも通常の製材品より高い強度を持ち、乾燥しているため狂いが少ない点が特徴です。木質系材料ですから釘打ちや現場加工といったことも問題なく行う事ができます。

集成材

無垢の木材が使われている集成材は使用する樹木の種類によって、また木の内部の含水率によって強度に違いが出やすいため反りや狂いがあり強度も不安定です。

対してエンジニアリングウッドの集成材は、JAS規格で厳格にチェックされた認定品のひき板を複数枚組み合わせています。

含水率11~15%まで乾燥させてから貼り合わせるため、無垢の集成材の1.2~1.5倍の強度が得られると同時に曲げや反り・割れ等が起こりにくいのが特徴です。また特別な接着剤を用いているため剥がれもありません。

I型ビーム

床根太や屋根の垂木材として使用されることが多いエンジニアリングウッドです。LVLや構造用合板で構成されており、配管や空気抜き用の穴を開けても強度への影響が出ないこと、軽量で現場での施工性がいい点が多用される理由です。

含水率が一般製材よりも低いため寸法の狂いが少なく、ツーバイフォー工法だけでなく在来工法でも使用されています。

LVL(構造用単板積層材)

使用用途は集成材とほぼ同じです。集成材がひき板を積層してつくられるのに対し、LVLは合板と同じベニヤを使って繊維方向を同じ方向で組み合わせ、接着剤で貼り合わせた後に熱圧されます。

乾燥度が高く、また品質的に厳しく選別されたベニヤを使用するため節などが集中せず、安定した強度が得られます。 

■エンジニアリングウッドの特徴とは?

無垢材の集成材と比べると1.2~1.5倍とされる強度が特徴で、強度を保ちつつ鉄骨造やRC造よりもかなり軽量化した構造材として使用できます。

また工業的に均一な質になるようにつくられるため、精度に不安定さがありません。加工の自由度が高く、断面の形状や寸法を自由につくっていけるので、長い寸法の構造材や曲げを入れたアーチ材などでも施工しやすいのが特徴です。

熱伝導率が低いため断熱保温性が高い、空気中の水分を室内の空気の乾燥具合にあわせて吸収したり放出したりする調湿機能を持っているといった点は無垢材と変わらないため、木造住宅の構造材としてとても重宝されています。

■どのような部位に使われる?

強度が高く変形や収縮による狂いが発生しにくいエンジニアリングウッドは、木造住宅そのものの強度や間取りの可変性を高める役割を果たしています。

梁・柱・土台などの構造部材や下地に使用する間柱などにエンジニアリングウッドを使用すると、建築後に長い年数が経っても狂いが少なく、建築当時の性能を維持できるのが大きなメリットです。

このような大きなメリットを持っているからこそ近年非常に人気が出てきています。工法に合わせた部材を使う、という意味ではエンジニアリングウッドを有効に活用することは頑丈な家を作るうえで大切な要素なのかもしれませんね。

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