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和風住宅はよく風が通る?

高断熱高気密住宅が増えてきたことで、風通しが悪くなり、機械換気に頼らざるを得なくなりました。ただよく考えてみると、和風住宅は機械換気に頼らずとも十分換気が出来ていました。風を通しやすい和風住宅の建具などについて紹介していきます。

■風を通しプライバシーを確保する建具も・・・

格子戸

24時間換気が義務付けられていますので、高気密住宅でも十分な換気を行えます。

ただ、家の中を自然の風が通る方がより快適に過ごすことができます。

その意味では、日本に昔からある和風住宅の方がより家の中に風が通りやすいです。

まずそもそも日本の建具というのは、日本の気候や生活に合わせる形でよく考えられた造りをしています。

例えば、格子戸などはその最たる例です。日差しや風を適度に家の中に入れつつ、最低限のプライバシーを保ち、且つ外の気配を感じることができるのが格子戸です。

ちなみに、ただ格子戸といっても、竪格子戸や荒間格子戸、竪繁格子戸、横格子戸、太格子戸、木連れ格子戸、吹寄せ格子戸、切落し格子戸など多彩な種類があるのが格子戸の特徴でもあります。

また同様に「扉を取り替えるという発想」でも紹介している葦戸よしども非常に風通しの良い建具になります。格子戸よりも更にプライバシー確保には向いていますので、外を気にせず家の中に風を入れることができます。

他に風通しに優れた建具としては無双戸がありますね。無双窓とも言います。無双戸とは、2枚の格子が重なっており、左右に動かすことで開けたり閉じたりすることができる建具です。

風を通したいときには開き、プライバシーを確保したいときには閉じるというように調節できますので、今採用しても使い勝手が良いですね。

■欄間があれば部屋の間も風が通りやすい!

Choukoku-Ranma / 彫刻欄間(ちょうこくらんま)

格子戸や葦戸、無双戸などによって外から家の中に風を入れるということは非常に大事です。

しかし部屋の間も風通しがよくないと、結局家の中を風が通り抜けることはできません。

そのために和風住宅で採用されているのが欄間らんまです。

欄間とは、通風、明かり取りのために襖などの引き戸の上部に設置される格子や飾り板などを用いた開口のことです。

この欄間は飾りとして見せるためのものであると同時に、部屋と部屋の間の風通しにも非常に有効というものですので、本当によく考えられています。

そして、そもそも襖などの引き戸は風通しのことを考えて作られているとも言えます。開き戸の場合、基本的には開けるか閉めるかのどちらかしかできませんが、引き戸の場合は風を通すために少しだけ開けておくということも可能です。

ちなみに、風通しのことを考えられた建具として、障子の骨組みにすだれを取り付けたすだれ障子というものもあります。

冬は寒さ対策として紙を貼り、夏は風通しのために紙を外してすだれを取り付ける。エコ且つ経済的で、さらに快適に過ごすことができる優れた知恵ですね。

和風住宅というのはそもそも低気密住宅になっています。その分冬場は寒いということもありますが、少なくとも夏場は風通しも良く極力快適に過ごすことができるように考えられています。

冬場の対策を忘れるわけにはいきませんが、少しでもエコで快適に過ごすために、部分的には昔の和風住宅の要素を取り入れることも有益なのではないでしょうか。

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